森林の木々は大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収し、地球温暖化を防止するはたらきがあります
森林の木々は大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収し、地球温暖化を防止するはたらきがある
人間の社会活動によって排出された二酸化炭素は地球温暖化をもたらしています。この二酸化炭素を森林は光合成によって吸収します。
日本の森林が光合成によって吸収する二酸化炭素は年間約1億トンで、これは日本における二酸化炭素排出量の約8%、国内の全自家用乗用車の排出する量の約7割に相当します。
樹木が大気中から吸収した二酸化炭素は、木材になっても炭素の形で貯蔵されています。木材として利用している間は、実質的に大気中の二酸化炭素を固定していることになり、温暖化防止機能が持続します。
ただし、木材を燃やせば、再び二酸化炭素が大気中に放たれることになります。しかし、このときの二酸化炭素はもともと大気中にあった二酸化炭素であり、その分が放出されるだけなので、長期的に見れば、木材を燃やすことにより大気中の二酸化炭素が増えることはなく、木材を燃やしても地球温暖化にはなりません。地球温暖化の根本原因は、地下から掘り出した化石燃料の燃焼により、大気中の二酸化炭素を増やしてしまったことなのです。