学名:Podocarpus macrophyllus ●分布・産地 本州,四国,九州に分布。台湾、中国大陸南部にもみられる。暖かい地域によくみられる樹種であるが,蓄積は多くない。この属の樹種の数は世界には約80種あり,熱帯アジアにも同種のものがある。
●材の特徴 心材と辺材の色の差はほとんどなく,木材の色は褐色を帯びた黄色〜暗黄色。年輪ははっきりとはしていない。木理は通直。気乾比重は0.54(平均値)で針葉樹としてはやや重硬。湿気に強く,保存性が高い。切削などの加工も比較的容易。
●用途 白蟻に対して抵抗性があるので,沖縄では貴重な建築用材とされている。なお,植栽木として,庭木や垣根にされることもある(静岡地方ではミカン畑や茶畑の周囲に垣根のようにして植えられることもある)。
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