魚つき保安林 うおつきほあんりん
日本独自の保安林区分
保安林(※)の種別の一つで、魚の繁殖、保護を目的として海岸や湖岸に設けられている森林のこと。全国で5.8万haが「魚つき保安林」として指定されています。
森林の栄養分は、地下を通って岩礁地帯などから湧き出て、海や湖に栄養分を供給します。そこでは、プランクトンがよく繁殖するため、豊かな海を育てます。また、沿岸の森は直射日光を遮断して木陰をつくり、水温の急激な変化を防ぎます。他にも風波を防いだり、水を清く保つなど、魚付き保安林は、海の生物の繁殖環境を整えています。
※保安林とは、水源のかん養、土砂災害の防備など、特定の公益目的の発揮のために指定されている森林(森林法において定められています)。
魚つき保安林|日本独自の保安林区分 豊かな森は豊かな海を育てます。
写真:神奈川県真鶴